地球人は宇宙人と言えるか

宇宙人の定義

 辞書によると宇宙人とは地球外生命体の内知性を持つものの総称です。一般的には地球人の対義語です。従って、一般的には地球人は宇宙人ではありません。

宇宙人と呼ばれた地球人

 しかし、宇宙に行った宇宙飛行士を、宇宙人と呼ぶこともたまにあります。
フォン・ノイマン


 また、恐るべき知性を持ったジョン・フォン・ノイマンは宇宙人と呼ばれました。ノイマンはノイマン型コンピュータの開発者として広く知られています。8歳で微分積分をマスターし、12歳で大学で学ぶ関数論を読破し、19歳で順序数の定義を訂正する論文を発表しました。そして、アメリカのニューメキシコ州にあるロスアラモス研究所で原爆が開発された時、天下の頭脳が集められました。その中で、一番頭が良かったのはノイマンであると言われています。一説には、その推定IQは250以上とも言われています。

 サッカーの中田英寿選手も宇宙人と呼ばれました。少年の頃、「何を考えているか分からない」「クール過ぎる」「チームプレーが出来ない」「自己中心的」「変人」と様々に言われました。その少年の口癖は「ちょっと考えれば分かることでしょ」でした。実際に、彼は多くのことを「ちょっと考えて」いたのです。そして、自分の結論に従って行動する彼を、世間は「変人」と評価しました。
 日本には宇宙人と呼ばれた政治家も居ます。この様に、地球人に対しても、地球人の能力を遥かに凌駕する人や、普通の感覚を持っていない変人を宇宙人と定義することがあります。従って、「地球人の一部は宇宙人である」と定義しても良いでしょう。

地球人の祖先は宇宙から来た

 また、最近では地球の生命は、遥か昔彗星に乗ってやってきた微生物から進化したと言う説も唱えらています。この説では、我々地球人は、宇宙に居た生物を祖先に持つことになります。従って、この説が正しければ「地球人は、宇宙人の子孫であるので宇宙人である」と言っても良いでしょう。

ニワトリが先かタマゴが先か

 少し補足します。この説は、生物学上の難題を解決するものとして提唱されました。遺伝子の本体はDNA(デオキシリボ核酸)です。そのDNAの情報が、RNA(リボ核酸)に写し取られ、そのRNAの情報を元にアミノ酸を結合してたんぱく質が作られます。
 たんぱく質の機能は、アミノ酸の配列により決定されます。従って、仮にアミノ酸のみで自発的に結合したとしても、意味のある配列に並ぶことはありません。一方、DNAを複製する酵素もRNAを合成する酵素もたんぱく質なのです。つまり、RNAがなければたんぱく質は作れず、たんぱく質がなければRNAは作れないのです。これでは、生命の誕生を説明することが出来ません。

 この為に、最初のDNAかたんぱく質は、彗星にのって宇宙から遣って来たとする説が提唱されました。しかし、この説では、根本的な解決にはなっていませんね。